黒川塾 89(八十九)今回のテーマ「異端の肖像~ユーミン、YMO、そして、ゲーム・ミュージックまで」
メディアの変遷は人の歴史とシンクロします。歌は世につれ、世は歌につれとはよく言ったものです。戦後70年のなかで、日本人の生活様式、価値観は大きく変化を遂げ、現在もその変化は留まるところを知りません。
なかでも、エンタテインメントのジャンルのなかでは、音楽や映画は、再生メディアが移り変わり、現在はダウンロードが主流になってしまいました。
今回の黒川塾89では、60年代の日本に海外からのカルチャーを、プロデューサー独自に導入し、新しいミュージカルを展開し、その後アルファ・レコードを創業し、ユーミン(荒井由実)、YMOなどをプロデュースした川添象郎氏、ならびにアルファ・レコードでゲーム・ミュージックをプロデュースした小尾一介氏にゲストに登壇いただきます。
かつての異端は、現在の正統。繰り返す歴史のなかで、過去、現在、未来のプロデュース、エンタテインメントのあるべき姿についてお二人にお話を伺います。
黒川塾は、どなたでも参加可能です。皆様の会場でのご参加をお待ちしております。今回の開催は配信はございません。会場にてのご参加お待ちしております。各自、感染対策に留意してのご参加お待ちしております。
開催提供は株式会社NewStory、ブレイクスルー株式会社です。
■登壇ゲスト (敬称略)
川添 象郎 (かわぞえ しょうろう)
(写真:大宮浩平)
1941年東京都生まれ。父はイタリアンレストラン「キャンティ」を創業し、国際文化事業で知られる川添浩史、生母はピアニストの原智恵子。明治の元勲、後藤象二郎を曽祖父にもつ。慶應義塾幼稚舎を経て、ラ・サール高等学校から和光高等学校に転入。高校卒業後、マグナム・フォトのルネ・ブリやデニス・ストックの来日アシスタントとして働く。60年に渡米。舞台芸術とショービジネスをラスベガスで働きながら学ぶ。フラメンコ・ギタリストとしても活動。オフブロードウェイの前衛劇『六人を乗せた馬車』に参加し、世界ツアーを経験。帰国後、反戦ミュージカル「ヘアー」をはじめ、音楽と演劇を中心に数々のプロデュースをおこなう。1977年、村井邦彦と、アルファ・レコードを創設し、荒井由実、サーカス、ハイ・ファイ・セットなど、現在では「シティポップ」として世界的にも評価される、都会的で洗練された音楽をリリース。YMOのプロデュースでは、世界ツアーを成功に導き、日本を代表するポップカルチャーとして世界的存在に仕立て上げた。イヴ・サンローランの日本代表やピエール・カルダンのライセンス開発も手掛け、1980年代半ばには、空間プロデューサーとしても活動。2007年にはほぼ20年ぶりに音楽プロデュースに復帰し、SoulJaをプロデュース。青山テルマ feat.SoulJa『そばにいるね』は日本で最も売れたダウンロードシングルとして、ギネス・ワールド・レコーズに認定。2011年にプロデュースしたふくい舞『いくたびの櫻』はレコード大賞作詞賞を受賞。 近著『象の記憶』(DU BOOKS)
⼩尾 ⼀介(おび かずすけ)
1977年、アルファ・レコード 制作部ディレクターとしてYMO、YENレーベル、ゲーム・ミュージックなど多数の⾳楽制作に携わる。198年、デジタルコンテンツ開発会社のサイトロン&アート株式会社を設⽴。代表取締役。 ゲーム・ミュージックCD、ゲームVideo、ファミコン⽤ゲームソフト、マルチメディアCD-ROMソ フト、インターネットWebサイトなど多数を制作・開発。 2001年、株式会社デジタルガレージ取締役として、株式会社カカコム、Twitterなどの事業開発、育成を多数行う。2009年、Google 執⾏役員Directorとして戦略的事業提携の⽇本地域での責任者を務める。2013年、スマートフォン・アドネットワーク運営企業のInmobiの本社Vice President および日本事業責任者。2015年から現在、⽶国ベンチャー・キャピタルKhosla Venturesに投資する⽇本投資家ファンドを設⽴。代表General Partner。海外ITベンチャーの⽇本進出⽀援を多数行う。 2018年、現在、クロスロケーションズ株式会社を設⽴。代表取締役。位置情報データをAIで分析して⼈流を⾒える化する技術を開発している。
■【開催日程】
2023年 2月24日 金曜日
18時45分 入場